Google、オープンソースのAI開発ツール「Gemini CLI」を発表!Claude Codeとの違いは?

12分で読めます
エンハンスド技術チーム
AIGeminiGoogleオープンソース開発ツールClaude Codeプログラミング
Google、オープンソースのAI開発ツール「Gemini CLI」を発表!Claude Codeとの違いは?
Googleが開発者向けにリリースしたGemini CLIは、ターミナルから直接AIエージェントと対話できる革新的なオープンソースツール。Claude Codeとの違いや特徴、使い方を分かりやすく解説します。

🎉 Google、ついにAI開発ツールをオープンソース化!

2025年6月、Googleが開発者コミュニティに向けてGemini CLIをオープンソースとしてリリースしました。これは、ターミナルから直接Gemini AIと対話できる画期的なコマンドラインツールです。

「えっ、Claude Codeがあるのに今さら?」と思った方、ちょっと待ってください!実はGemini CLIには、既存のAI開発ツールとは一味違う魅力があるんです。

🤔 そもそもGemini CLIって何?

一言で説明すると...

**「ターミナル大好きな開発者のための、AIアシスタント」**です!

GUIなんて使いたくない、黒い画面こそ正義、そんなあなたのためのツールです。

# こんな感じで使えます
gemini "このコードのバグを見つけて"
gemini "READMEを自動生成して" --project .
gemini "このプロジェクトをDocker化して"

主な特徴をサクッとまとめ

🎯 完全オープンソース

  • MITライセンスで公開
  • 誰でも自由に改造可能
  • 企業での利用もOK

🚀 超高速レスポンス

  • ローカル実行モードあり
  • キャッシュ機能で爆速化
  • ストリーミング対応

🔧 拡張性バツグン

  • プラグインシステム搭載
  • 既存ツールとの連携簡単
  • カスタマイズ自由自在

📊 Claude Codeとの違いを徹底比較!

みなさん気になるのはやっぱりこれですよね。人気のClaude Codeと何が違うのか、分かりやすく比較してみました。

ユーザー体験の違い

比較項目 Gemini CLI Claude Code
使い方 コマンドライン中心 対話型インターフェース
学習曲線 CLI慣れてる人には簡単 誰でもすぐ使える
カスタマイズ めちゃくちゃ自由 ある程度固定
料金 基本無料(API料金のみ) サブスクリプション

こんな人におすすめ

Gemini CLIが向いている人:

  • ターミナルから離れたくない
  • 自動化スクリプトを書きたい
  • オープンソースが好き
  • プライバシーを重視する

Claude Codeが向いている人:

  • 対話しながら開発したい
  • 複雑な問題を段階的に解決したい
  • すぐに使い始めたい
  • サポートが欲しい

🚀 5分で始めるGemini CLI

前提条件

重要: Gemini CLIを使用するには、Node.js 18以上が必要です。

⚠️ 注意事項: 「gemini-cli」という名前のツールは複数存在します:

  • Google公式のGemini CLI(本記事で紹介)- Node.jsベース、@google/gemini-cli
  • eliben/gemini-cli - 2025年に非推奨となった別のツール(Go言語製)
  • その他のコミュニティ製ツール

本記事では、Google公式のGemini CLIについて解説しています。

# Node.jsのバージョンを確認
node --version

# Node.jsがない場合はインストール
# Macの場合
brew install node

# Windowsの場合はNode.js公式サイトからダウンロード

1. インストール方法

方法1: npmでグローバルインストール(推奨)

# Google公式Gemini CLIをインストール
npm install -g @google/gemini-cli

方法2: インストールなしで試す

# 一時的に使う場合
npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli

※ 注意: 以前のpip install gemini-clibrew install gemini-cliは、Google公式のGemini CLIではなく、別のツールをインストールしてしまうため、使用しないでください。

2. 初回起動と認証

# Gemini CLIを起動
gemini

初回起動時の設定:

  1. テーマ選択: 好みのテーマスタイルを選択
  2. 認証方法の選択:
    • "Login with Google"(推奨): 無料で60リクエスト/分、1,000リクエスト/日
    • APIキー: Google AI Studioで取得したキーを使用

Googleアカウントログインの場合:

# ブラウザが開き、Googleアカウントでログイン
# 無料でGemini 2.5 Proを使用可能

APIキーを使う場合:

# 環境変数で設定
export GOOGLE_GENAI_API_KEY="your-api-key-here"

3. さっそく使ってみよう!

# 基本的な使い方
gemini "このコードのバグを見つけてください"

# ファイルを指定して分析
gemini "main.pyのコードをレビューしてください"

# テストコードの生成を依頼
gemini "calculator.pyのpytestを使ったテストコードを書いてください"

※ Gemini CLIは対話型のインターフェースで、自然言語でコマンドを入力します。

💡 実際に使ってみた!便利な活用例

1. 瞬間コードレビュー

# プルリクエスト前の最終チェック
gemini "srcディレクトリのコードをセキュリティとパフォーマンスの観点からレビューしてください"

# 特定ファイルのレビュー
gemini "app.pyをレビューして、改善点をMarkdown形式で出力してください"

2. 自動ドキュメント生成

# プロジェクト全体のREADMEを生成
gemini "現在のプロジェクトの構造を分析して、詳細なREADME.mdを生成してください"

# APIドキュメント生成
gemini "apiディレクトリのAPIを分析して、OpenAPI形式のドキュメントを生成してください"

3. AIペアプログラミング

# 実装のアイデアを相談
gemini "ユーザー認証システムの設計を提案してください"

# リファクタリングの提案
gemini "user_service.pyをSOLID原則に従ってリファクタリングする提案をしてください"

🎮 VS Code拡張機能もあるよ!

ターミナル派じゃない人も安心。VS Code拡張機能を使えば、エディタ内で使えます:

// settings.json
{
  "gemini-cli.enable": true,
  "gemini-cli.shortcuts": {
    "review": "Ctrl+Shift+R",
    "explain": "Ctrl+Shift+E"
  }
}

🤖 AI開発ツールの使い分け方

シーン別おすすめツール

大量のファイルを一括処理したい → Gemini CLI(バッチ処理が得意)

じっくり相談しながら開発したい → Claude Code(対話が自然)

CI/CDに組み込みたい → Gemini CLI(自動化しやすい)

チームで使いたい → 両方使って使い分け!

🔮 今後のアップデート予定

Googleの発表によると、以下の機能が追加予定:

  1. マルチモーダル対応

    • 画像を見せてコード生成
    • 図表からのデータ構造作成
  2. エージェント機能

    • 自動でタスクを完了
    • 複数ステップの処理を自動化
  3. チーム機能

    • 設定の共有
    • カスタムコマンドの配布

🎯 まとめ:どっちを使うべき?

結論:両方使おう!

Gemini CLIとClaude Codeは競合というより、相補的な関係です。

  • Gemini CLI:自動化、バッチ処理、プライバシー重視の場面で
  • Claude Code:対話的開発、複雑な問題解決、学習の場面で

それぞれの強みを活かして使い分けることで、開発効率は確実にアップします。

🚀 今すぐ試してみよう!

興味を持った方は、まずは無料で試せるGemini CLIから始めてみませんか?

# Node.js 18+がインストールされていることを確認
node --version

# インストールして
npm install -g @google/gemini-cli

# 起動してセットアップ
gemini

# Hello Worldから始めよう
gemini "Hello, AI-powered development!"

エンハンスド株式会社では、Gemini CLIやClaude Codeを活用した開発支援を行っています。AI開発ツールの導入でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!


参考リンク:

関連記事:

技術的な課題をお持ちですか?

記事でご紹介した技術や実装について、
より詳細なご相談やプロジェクトのサポートを承ります

無料技術相談を申し込む