Google マップを1枚見せただけで AI が旅行ガイドを作ってくれた話

「旅行の前にあれこれ調べるのが、毎回ちょっと面倒」
そう感じている方は多いと思います。観光サイトを開いて、ブログを読んで、口コミを見て、地図アプリで距離を確かめて、最後に Notion かメモアプリにまとめる。それで結局、現地に着いたら時間が押して半分も回れない、というのが旅行あるあるです。
先日、ふと思い立って、こんな雑な実験をしてみました。
「Google マップで気になるエリアをスクショして、AI に1枚だけ渡したら、どこまで旅行ガイドを作ってくれるんだろう?」
結果は、想像していたよりずっと実用的でした。半日で回れるルートも、お昼にちょうどよい時間配分も、地図1枚から組み上がってきます。
今回はその実験の手順と、そのままコピーして使えるプロンプトをまとめておきます。
やったことは「マップをスクショして渡す」だけ
手順はびっくりするほどシンプルです。
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Google マップを開く
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気になるエリアまで地図をズーム(半径1キロくらいが目安)
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その状態のままスクリーンショットを撮る
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AI チャットにスクショを貼り付けて、プロンプトを送る
それだけです。事前にお店を調べたり、リンクを集めたりする必要はありません。
「半径1キロくらい」を目安にしているのは、画面の中にちょうど10〜20店舗くらいが収まるズーム感だからです。広すぎると AI が拾えるお店が散らばってしまい、狭すぎるとそもそも候補が少なくなります。
実際に使ったプロンプト
スクショと一緒に投げたプロンプトはこんな感じです。そのままコピーして、{ } の中だけ書き換えて使えます。
添付した Google マップのスクリーンショットを見て、半日で回れる旅行ガイドを作成してください。
# 前提
- 訪問日: {例 平日の午後}
- 人数: {例 大人2名}
- 移動手段: {例 徒歩中心、必要があれば電車}
- 興味のあるジャンル: {例 カフェ、雑貨、写真映えするスポット}
- NG: {例 行列のできる人気店は避けたい}
# やってほしいこと
1. 地図に写っているお店やスポットの中から、上の条件に合うものを5〜7件選ぶ
2. 回る順番を、距離感と所要時間を踏まえて提案する
3. 各スポットで「やること」と「滞在時間の目安」を一行ずつ添える
4. 途中で休憩やお昼を入れる場所も組み込む
5. 最後に、半日の流れを表形式で見せる
# 制約
- 地図に写っていないお店は提案しない
- 営業時間や定休日が読めない場合は「現地で要確認」と明記する
- 移動時間はおおよその目安として書く
ポイントは、最後の 「地図に写っていないお店は提案しない」 の一文です。これを入れておかないと、AI は親切心で「近くにある有名なお店」を勝手に足してきて、肝心の「マップ1枚で完結する」という前提が崩れます。
AI は地図から何を読み取っているのか
地味に驚いたのが、AI が地図の中からどれだけの情報を読み取っているかでした。スクショ1枚から、ざっくり次のような情報を引っ張ってきます。
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お店やスポットの 名前 とジャンルアイコン
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表示されている ★評価 と口コミ数
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道路と建物の配置から推測される 距離感
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駅やバス停の 位置
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公園や河川などの 目印になる地形
これらを組み合わせて、AI は頭の中で「このエリアはこういう街か」を推測しているようでした。
特に効いていると感じたのは、距離感の読み取りです。マップに描かれている道路の太さや、建物の密度から、「この2軒は徒歩2〜3分」「ここから駅までは10分くらい」といった推測を、それなりの精度で返してきます。
完璧ではありませんが、「現地で迷子になる前のざっくり感」を掴むには十分でした。
出てきた旅行ガイドのイメージ
参考までに、実際に返ってきたガイドの体裁を共有しておきます。
■ 半日プラン(13時スタート〜17時終了)
13:00 ◯◯駅東口を出発
13:05 カフェ◯◯でランチ(滞在 45分)
└ 名物のキッシュプレートが評判
13:55 徒歩3分、雑貨店◯◯へ
└ 海外の文房具が中心、滞在 20分
14:20 少し戻って、◯◯神社(滞在 15分)
└ 写真スポットあり
14:40 路地裏の古本屋◯◯(滞在 30分)
15:15 ティールーム◯◯で休憩(滞在 40分)
└ 焼き菓子が人気、混雑時は要待ち時間
16:00 最後にギャラリー◯◯(滞在 45分)
16:50 ◯◯駅西口へ徒歩で戻り、解散
※営業時間と定休日は現地で要確認
これが、地図1枚から出てきます。お店のリンクや営業時間といった「事実情報」までは精度が出ませんが、動線と時間配分は十分使えるレベルでした。
実際に旅行する前に、
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「ここのお店だけ事前予約しておく」
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「この時間は混みそうだから早めに動く」
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「このスポットだけは口コミを念のため確認」
といった微調整を、人間が後から加えていく流れが現実的です。
なぜこのやり方が効くのか
この方法が思いのほか実用的だった理由を、3つに整理しておきます。
1. AI に「最初から地理が入っている」状態を作れる
文章で「◯◯エリアの旅行ガイドを作って」と頼むと、AI は記憶している情報からそれっぽい店名を引っ張ってきます。便利な反面、「実在しないお店」「移転して別の場所にあるお店」を混ぜてくることがあります。
地図のスクショを渡すと、いま現実に表示されているお店から選ばせるという制約が自然に効きます。これだけで、ハルシネーション(事実誤認)が大きく減ります。
2. 距離感を「数字」ではなく「絵」で渡せる
「A から B まで200メートル、B から C まで350メートル」と文章で説明されても、人間も AI もイメージが湧きません。
地図は 位置関係をひと目で渡せる メディアです。AI は画像の中の道路と建物のスケール感から、距離と所要時間をざっくり推定してくれます。
3. その場で完結する
事前にお店をリストアップする必要も、URL を集める必要もありません。スマホで撮ったスクショ1枚を、その場で AI に投げるだけで完結します。
通勤電車の中で「今度の週末どこ行こうかな」と思い立った瞬間に、3分後にはたたき台のガイドが手元にある。これくらいの軽さで使えるのが、いちばん効きます。
注意しておきたいこと
便利な分、いくつか前提を共有しておきます。
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営業時間や定休日は信用しない 地図のスクショから AI が推測した時間情報は、ほとんどの場合あてになりません。最終確認は必ず公式サイトか電話で
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★評価の数字も鵜呑みにしない スクショに写っていれば読み取りますが、口コミの中身までは見ていないので、「★4.5=間違いない店」とは限りません
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個人情報の写り込みに注意 自宅周辺のマップをそのままスクショして AI に渡すと、住所が特定されかねません。仕事や知人の住所付近をやる場合も同じです
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AI の読み取り精度には個体差がある ChatGPT、Claude、Gemini いずれでも試せますが、画像認識のクセが微妙に違います。「店名の読み間違い」が気になる場合は、別の AI で2回投げて比べると安心です
応用 出張先のランチ探しにも使える
実はこの方法、旅行よりも 出張先のランチ探し に使ったほうが効くかもしれない、と途中で気づきました。
出張のときは、
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時間が限られている(昼休みの1時間だけ など)
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そのエリアに土地勘がない
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失敗したくないが、調べる時間もない
という3条件が揃いがちです。Google マップでオフィス周辺をスクショして、AI に「30分以内で食べ終わって戻れるランチを3つ」と頼むと、それなりに筋のいい候補が返ってきます。
旅行用に作ったプロンプトを、出張向けに少し書き換えるだけです。
添付した Google マップのスクリーンショットを見て、オフィス周辺で30分以内に食べ終わって戻れるランチを3つ提案してください。
# 前提
- 現在地: {マップ中央付近}
- 時間: 12時台
- 予算: 1500円以内
# やってほしいこと
1. 候補3つを提案する
2. それぞれ「徒歩◯分」「想定滞在時間」「想定単価」を添える
3. 一番おすすめを最後に選び、理由を一行で書く
# 制約
- 地図に写っているお店だけから選ぶ
- 営業時間が読めない場合は「要確認」と明記する
旅行よりも要件が絞られている分、出力も歯切れよく返ってきます。
まとめ
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Google マップで気になるエリアをスクショして、AI に1枚渡すだけで 旅行ガイドが組み上がる
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AI は地図から 店名、ジャンル、★評価、距離感、目印 までを読み取って、回る順番を提案してくれる
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ポイントは 「地図に写っていないお店は提案しない」 とプロンプトに明記すること
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営業時間や★評価の細かい数字は信用せず、最終確認は人間が行う前提で使うのが安全
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同じ仕組みは、出張先のランチ探しや、知らない街での待ち合わせ前にも応用できる
「現地に詳しい友人がスマホ越しに案内してくれる」感覚に、いちばん近いかもしれません。
旅行の計画にかかっていた時間が、検索1回ぶんの軽さに圧縮されます。次の週末や出張の前に、一度ご自身のスマホで試してみてください。地図のスクショを撮るだけなので、3分後にはたたき台のガイドが手元にあるはずです。
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